楳茂都陸平(読み)ウメモト リクヘイ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「楳茂都陸平」の解説

楳茂都 陸平
ウメモト リクヘイ


職業
日本舞踊家

肩書
楳茂都流家元(3代目)

本名
鷲谷 陸平

生年月日
明治30年 8月3日

出生地
大阪府 大阪市

学歴
宮中〔大正4年〕卒

経歴
明治33年に4歳で上方舞「乗ったか」で初舞台。大正6年宝塚音楽歌劇学校の日本舞踊教授となり、歌劇、舞踊、レビューの脚本執筆、振付けに当った。13年楳茂都流舞踊研究所を設立し、機関紙「舞踊」を発行。昭和3年父の死で3代目家元を継承。6年から9年まで渡欧各国の舞踊、音楽を研究すると共に日本舞踊の紹介にも努力した。35年に義太夫関寺小町」の演技で文部省芸術祭賞受賞。古典舞踊に洋楽を取り入れたことや京都市東山区の宮川町歌舞会の「京おどり」振付者としても知られる。45年京都市文化功労者に選ばれた。著書に「舞踊への招待」がある。

所属団体
日本舞踊協会(関西支部長)

受賞
紫綬褒章〔昭和41年〕,勲四等旭日小綬章〔昭和45年〕 芸術祭賞〔昭和35年〕,舞踊芸術賞(第9回)〔昭和36年〕,大阪芸術賞(第1回)〔昭和38年〕,京都市文化功労者〔昭和45年〕,大阪文化祭賞(金賞)〔昭和45年〕,花柳寿応賞(第7回)〔昭和52年〕,舞踊批評家協会賞(第9回)〔昭和52年〕,伝統文化ポーラ賞(大賞 第2回)〔昭和57年〕,芸能功労者表彰〔昭和58年〕

没年月日
昭和60年 2月4日 (1985年)

家族
父=楳茂都 扇性(2代目),妻=吉野 雪子(元宝塚スター),娘=鷲谷 七菜子(俳人)

伝記
日本文化―モダン・ラプソディ 渡辺 裕 著(発行元 春秋社 ’02発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「楳茂都陸平」の解説

楳茂都 陸平
ウメモト リクヘイ

大正・昭和期の日本舞踊家 楳茂都流家元(3代目)。



生年
明治30(1897)年8月3日

没年
昭和60(1985)年2月4日

出生地
大阪府大阪市

本名
鷲谷 陸平

学歴〔年〕
今宮中〔大正4年〕卒

主な受賞名〔年〕
芸術祭賞〔昭和35年〕,舞踊芸術賞(第9回)〔昭和36年〕,大阪芸術賞(第1回)〔昭和38年〕,紫綬褒章〔昭和41年〕,勲四等旭日小綬章〔昭和45年〕,京都市文化功労者〔昭和45年〕,大阪文化祭賞(金賞)〔昭和45年〕,花柳寿応賞(第7回)〔昭和52年〕,舞踊批評家協会賞(第9回)〔昭和52年〕,伝統文化ポーラ賞(大賞 第2回)〔昭和57年〕,芸能功労者表彰〔昭和58年〕

経歴
明治33年に4歳で上方舞「乗ったか」で初舞台。大正6年宝塚音楽歌劇学校の日本舞踊教授となり、歌劇、舞踊、レビューの脚本執筆、振り付けに当った。13年楳茂都流舞踊研究所を設立し、機関紙「舞踊」を発行。昭和3年父の死で3代目家元を継承。6年から9年まで渡欧、各国の舞踊、音楽を研究すると共に日本舞踊の紹介にも努力した。35年に義太夫「関寺小町」の演技で文部省芸術祭賞受賞。古典舞踊に洋楽を取り入れたことや京都市東山区の宮川町歌舞会の「京おどり」振付者としても知られる。45年京都市文化功労者に選ばれた。著書に「舞踊への招待」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「楳茂都陸平」の解説

楳茂都陸平 うめもと-りくへい

1897-1985 大正-昭和時代の舞踊家。
明治30年8月3日生まれ。2代楳茂都扇性の長男。宝塚音楽歌劇学校教授となり,群舞「春から秋へ」で注目される。昭和3年楳茂都流3代家元をつぐ。6年からドイツで舞踊理論などをまなぶ。伝統をうけつぐとともに新舞踊創作,ユニークな作品を発表した。昭和60年2月4日死去。87歳。大阪出身。本名は鷲谷(わしたに)陸平。著作に「舞踊への招待」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「楳茂都陸平」の解説

楳茂都 陸平 (うめもと りくへい)

生年月日:1897年8月3日
大正時代;昭和時代の日本舞踊家。楳茂都流3代目家元
1985年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の楳茂都陸平の言及

【楳茂都流】より

上方舞の流派。今様風流舞を唱えた初世楳茂都扇性(せんしよう)を流祖とする。初世扇性(本名鷲谷将曹)は父の薫陶を受け,大坂の振付師となった。父正蔵は江戸末期,御所に出入りするうち,雅楽,乱舞,今様などを修得した人であった。初世の実子2世扇性(本名路三郎)は,振付技術が認められ,明治末年から大阪で隆盛をきわめた花街舞踊の振付師となった。3世家元陸平はその伝統を継承,一方で宝塚歌劇,松竹楽劇部等の舞台で新機軸を試みながら軽妙闊達の流風を残して上方舞の中で異彩を放っている。…

※「楳茂都陸平」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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