極超音速兵器(読み)キョクチョウオンソクヘイキ(英語表記)Hypersonic weapon

デジタル大辞泉 「極超音速兵器」の意味・読み・例文・類語

きょくちょう‐おんそくへいき〔キヨクテウ‐〕【極超音速兵器】

音速の5倍(マッハ5)以上の速度で飛行するミサイル兵器弾道飛行と異なり、なんらかの飛行制御をするため経路を予測しにくく、従来弾道ミサイル防衛BMDシステムによる迎撃は困難とされる。ハイパーソニック兵器

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「極超音速兵器」の解説

極超音速兵器

マッハ5(音速の5倍)以上の超音速で飛行し、攻撃目標を破壊する兵器。低高度で変則的な軌道を飛ぶため、レーダーによる探知や迎撃が難しい。ロシアは2019年に極超音速弾頭「アバンガルド」を搭載したミサイルを実戦配備。ウクライナ侵攻では、極超音速ミサイル「キンジャル」を使用したとされる。中国も極超音速滑空兵器を搭載する新型弾道ミサイル「東風17」を開発。北朝鮮は極超音速ミサイルの発射実験に成功したと主張している。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

知恵蔵mini 「極超音速兵器」の解説

極超音速兵器

音速の5倍(マッハ5)以上の速さで飛行し、迂回など機動的な動きができるミサイルなどの兵器を指す。現在の地上のレーダーでは探知が困難であるとされている。2019年末、ロシアは最新鋭の極超音速ミサイルシステム「アバンガルド」を初めて実戦配備したと発表。中国も19年10月の軍事パレードで極超音速兵器を搭載するミサイルを披露した。両国に遅れをとっていた米国も20年3月に極超音速滑空体(C-HGB)の飛行実験に成功したと発表しており、開発競争が激化している。

(2020-3-25)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android