様がましい(読み)ヨウガマシイ

デジタル大辞泉 「様がましい」の意味・読み・例文・類語

よう‐がまし・い〔ヤウ‐〕【様がましい】

[形][文]やうがま・し[シク]中世近世語
もったいぶっている。いわくありげである。
「御下向なからんもなかなか―・しかるべし」〈盛衰記・四一〉
条件注文がやかましい。うるさい。
「さてさてこなたは咄しに―・い人でござる」〈虎寛狂・千鳥

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精選版 日本国語大辞典 「様がましい」の意味・読み・例文・類語

よう‐がまし・いヤウ‥【様がましい】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]やうがま〘 形容詞シク活用 〙 ( 「がましい」は接尾語 )
  2. 様子ありげである。わけがありそうだ。もったいぶった様子である。
    1. [初出の実例]「君は落ち留まり御座(おはします)上は、御下向なからんも、中々様(ヤウ)がましかるべし」(出典源平盛衰記(14C前)四一)
  3. 問題がありそうである。注文や条件などがむずかしい。面倒である。
    1. [初出の実例]「正義の三譲は、ちっと様がましうてようも意得られぬぞ」(出典:史記抄(1477)一〇)
  4. 晴れがましい
    1. [初出の実例]「参らせん用がましきは鈴菜草〈重頼〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一)

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