槙山城跡(読み)まきやまじようあと

日本歴史地名大系 「槙山城跡」の解説

槙山城跡
まきやまじようあと

[現在地名]福井市小路町

東郷とうごうの南、通称しろ山の丘陵上(一二二メートル)にある。越前朝倉氏四代貞景の弟東郷下総守正景が、一条家の荘園東郷庄を預けられ居城したと伝える。「古今類聚越前国誌」は、そのあと鳥井兵庫助景近・虎牧弥三左衛門路知が居城したとする。朝倉氏の一乗谷の出城的位置にあった。朝倉氏滅亡後、柴田勝家を経て天正一二年(一五八四)豊臣秀吉の臣長谷川藤五郎秀一に東郷の地が与えられ、秀一病死による除封後、北庄きたのしよう城の丹羽長秀の第二子長昌が城主となり五万石を領した。しかし関ヶ原の役で西軍に属したため領地は没収され、慶長六年(一六〇一)結城秀康の越前入国とともに廃城となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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