横井 弘三(読み)ヨコイ コウゾウ

20世紀日本人名事典 「横井 弘三」の解説

横井 弘三
ヨコイ コウゾウ

大正・昭和期の洋画家 日本初のアンデパンダン展の開催者。



生年
明治22(1889)年5月

没年
昭和40(1965)年10月11日

出生地
長野県飯田市

別名
号=銀河,釣月,耕雲

学歴〔年〕
早稲田大学商学部中退

主な受賞名〔年〕
二科展樗牛賞(第2回)〔大正4年〕「霽れゆく園」,二科賞〔大正5年〕

経歴
二科展を中心に作品を発表し、大正4年同展に「霽れゆく園」を出品して樗牛賞を受賞。次いで5年には二科賞を受けた。12年関東大震災からの復興のために自作を小学校に寄贈。その時の作品を集めて「復興児童に贈る絵」と題し、二科展に出展するが拒否され、同展を離れて昭和4年に童心芸術社を設立。5年には既成の審査体制を批判して日本初のアンデパンダン展を開催し、画壇と決別した。戦時中は美術報国会への加入を拒絶したため絵の具配給が受けられず、電気会社に徴用工として勤務。戦後は露天商をしながら絵を描き、37年一水会会員となった。その他の作品に「楽しき花畑」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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