横山八幡宮(読み)よこやまはちまんぐう

日本歴史地名大系 「横山八幡宮」の解説

横山八幡宮
よこやまはちまんぐう

[現在地名]宮古市宮町二丁目

閉伊へい川の河中に突き出した横山の山上に鎮座。品陀和気命を祀る。旧郷社。横山は千徳氏の出城笠間かさま館の南の砦で、阿部家伝(豊間根文書)に「観音堂あり、千徳殿の建立なり」とある。寛弘元年(一〇〇四)阿波の鳴門が震撼し、朝廷が諸道に鎮静を令した際、横山の祠官某が、霊夢により神歌を得て鳴門に赴いてこれを誦したところ、狂瀾はたちまち鎮静したので一条天皇は大いに賞し、祠官を召して八幡宮の神徳をたたえて華洛みやこと異字同訓なる宮古の文字をこの地に用いさせたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の横山八幡宮の言及

【宮古[市]】より

…軒数242の鍬ヶ崎町には御城米船問屋,諸廻船の船宿などがあった。宮古村の横山八幡宮は舟人の鎮守で,入津船の船乗衆から崇敬された。また,宮古は漁港としてにぎわったが,大杉神社は地元五十集(いさば)衆(魚屋)が講を組織し漁業豊饒を祈って祭りを行った。…

※「横山八幡宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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