朝日日本歴史人物事典 「横山隆平」の解説
横山隆平
生年:弘化1(1844)
明治期の石川県の鉱業家。加賀(金沢)藩国老横山家13代。男爵,前田家評議員。父は12代隆章。明治13(1880)年叔父隆興 と尾小屋鉱山を買収,隆宝館を設立して,館主となる。隆興を鉱長とし,別に円三堂を組織した。当初,業績不振を理由に隆興との義絶を迫る旧家臣をなだめ鉱山に賭けて,順次鉱区を拡大し機械選鉱,洋式製錬を導入し生産を拡大,横山一門の財力の基礎を築いた。病没後長男隆俊が鉱業権を相続,37年横山鉱業部を創立した。41年には盛大な追善会が開催された。<参考文献>『故男爵横山隆平君追善会誌』,渡辺霞亭『横山隆興翁』,橋本哲哉『近代石川県地域の研究』
(小川功)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報