横川 豊野(読み)ヨコガワ トヨノ

20世紀日本人名事典 「横川 豊野」の解説

横川 豊野
ヨコガワ トヨノ

大正・昭和期の福祉事業家



生年
明治15(1882)年12月15日

没年
昭和38(1963)年11月5日

出生地
山形県鶴岡市

旧姓(旧名)
清水

学歴〔年〕
津田英学塾本科〔明治39年〕中退

主な受賞名〔年〕
高知県文化賞〔昭和29年〕,高知県知事表彰〔昭和33年〕

経歴
実家の商家が破産したのち上京し、苦学の末、明治35年東京明治女学校を卒業。次いで津田英学塾に学ぶが、結核に罹り39年に退学。高知県佐川の商大生横川弥太郎と結婚するが、夫が家を出たため、嫁ぎ先の呉服屋を継ぎ、姑や子供の養育に努めた。大正9年田岡寿子らと日本基督教婦人矯風会高知支部を結成し、10年学生ホームを開設。昭和8年に東京恵泉女学園の家事教師兼舎監となって東京に活動拠点を移し、13年東京保護観察所保護司・東京矯風会本部理事。その後、矯風会高知県支部長や同本部評議員・高知県未亡人会会長・鳴潮婦人会会長・母子相談所長などを歴任し、22年には明星学園を設立するなど、教育や福祉の分野で大きな業績を残した。29年高知県文化賞を受章、33年には高知県知事より表彰を受けた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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