横根寺(読み)おうこんじ

日本歴史地名大系 「横根寺」の解説

横根寺
おうこんじ

[現在地名]武生市横根町

横根よこねの北方山麓にある。霊松山と号し、天台宗本尊千手観音。草創については不明であるが、文明一四年(一四八二)七月晦日の横根寺宛朝倉光玖の寺領安堵状がある。また永禄七年(一五六四)の加州出陣の時、小泉長利が祈祷を願った書状や、大永三年(一五二三)の横根寺々領田地惣目録などによって、朝倉氏時代は大坊であったことが知られる(以上、青山文書)。宝永三年(一七〇六)の当山由来書(同文書)によると、養老年間(七一七―七二四)創建で、屋敷七畝一六歩、寺領田畑九反九畝一五歩で、往古は七堂伽藍・一二坊を有したが、朝倉氏時代に観音山金蔵坊のみ残って、他は退転したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android