横江遺跡(読み)よこえいせき

日本歴史地名大系 「横江遺跡」の解説

横江遺跡
よこえいせき

[現在地名]守山市横江町

横江の集落の南西一帯に広がる集落遺跡で、さかい川の自然堤防上に立地。昭和五八年(一九八三)からの発掘調査により、古墳時代と一二世紀末から一四世紀初頭にかけての遺構が検出された。中世の遺構は溝で区画割された屋敷地で(九区画)、区画の大きさは最大四〇×四五メートル、最小一三×一七メートル。内部に二―五棟前後の掘立柱建物跡と井戸跡を有する。建物には大小があり、主屋や小屋などの性格が考えられている。幅約三メートル・深さ約一メートルの溝に囲まれた二八×三八メートルの区画からは掘立柱建物跡三・井戸跡一(一三世紀末―一四世紀初)、幅約二メートル・深さ三〇―五〇センチの溝で限られた二五メートル四方の区画からは掘立柱建物跡四と広場と考えられる空間が検出されている(一三世紀前半)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android