近世槍術(そうじゅつ)の一流派。鍵槍(かぎやり)を主とする。流祖は樫原五郎左衛門俊重(とししげ)(?―1655)。俗に柏原流と書く。俊重は初め穴沢主殿助盛秀(あなざわとのものすけもりひで)(雪斎(せっさい))について直槍(すぐやり)を学び、のち鍵槍の術に熟達した。回国中阿波(あわ)においてやむなく真槍(しんそう)をもって勝負し、高野山(こうやさん)に籠居(ろうきょ)中、紀州和歌山の徳川頼宣(よりのぶ)に招かれ、200石を領して大番衆(おおばんしゅう)に任じた。この門から小谷角左衛門、同作左衛門、木川市左衛門らの名手が出て流名を高め、幕末には笠間(かさま)、高槻(たかつき)、姫路、松山、松江などの諸藩で行われた。
[渡邉一郎]
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...