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槍術 そうじゅつ

5件 の用語解説(槍術の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

槍術
そうじゅつ

槍を用いて戦う古武術の一つ。槍術の「槍」は鑓,鎗とも書く。弓術,馬術,剣術とともに武士の表芸とされた。日本の槍は鉾 (ほこ) から発達した武器で,刀,弓よりも起源は遅く,鎌倉時代末期,南北朝以降合戦に登場したとされ,文献では『太平記』の記述が最も古い。

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デジタル大辞泉の解説

そう‐じゅつ〔サウ‐〕【×槍術】

槍(やり)を使う武術。槍法。

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世界大百科事典 第2版の解説

そうじゅつ【槍術】

槍を使用して相手を制する武術。広義には,古代にも長柄の武器として鉾(ほこ)があり,槍術が存在したともいえるが,一般的には,武士社会になって重視された武術を指す。槍の語は鎌倉時代末期から見え,武器としては南北朝から室町時代にかけてしだいに普及するが,当時は,一般に下級戦士(雑兵)の得物であった。戦国時代以降,急速に上級武士の間に用いられるようになり,槍の種類も多くなった。素槍(すやり)のほかに,片鎌槍,十文字槍など多くの種類をもつ鎌槍,鍵槍,管槍(くだやり)などが加わり,これが槍の四つの基本形式といえる。

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大辞林 第三版の解説

そうじゅつ【槍術】

やりを武器として戦う武術。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

槍術
そうじゅつ

(やり)(鑓、鎗)を操作して、太刀(たち)、薙刀(なぎなた)、槍などの武器を持つ敵と戦う技術。近世ではいわゆる武芸四門(弓馬刀槍)の一つとされ、武家の表(おもて)芸として重んぜられた。槍が離れた敵を突く武器として現れたのは鎌倉末期といわれ、これが接戦武器としての有利さを認められるようになったのは南北朝時代の動乱期であった。さらに室町中期の応仁(おうにん)の乱以後、戦国時代にかけて、合戦の様相も、従来の一騎打ちから歩兵の集団戦闘へと推移し、槍を持った足軽隊の活躍が、戦いの帰趨(きすう)を決するようになった。当時の槍の技法は、槍を振って打ち合い突き合い、相手をたたき伏せるという手荒いものであった。しかし戦国末期に入り、槍隊の組織化が進み、戦法も向上し、短槍より長槍の使用が盛んとなり、六尺(約182センチメートル)または九尺の手槍(てやり)から、二間(約364センチメートル)以上三間半に達する長柄物(ながえもの)が現れた。こうして鉄砲隊の出現後もしばらくは、足軽長柄隊の活躍が目覚ましく、一番槍とか七本槍など、槍の功名話が人々に語り継がれた。
 一方、安土(あづち)桃山期から近世初期にかけて、槍の種類も在来の素槍(すやり)のほかに鎌槍(かまやり)、ついで鍵槍(かぎやり)・管槍(くだやり)が加わり、また操法の研究が目覚ましい発達を示し、槍術専門の指導者を多数輩出した。槍術は、まず先行の神道・戸田・新陰・竹内などの兵法諸派に付属する外(と)の物(もの)の形で成立したが、この時期に至って刀槍の術は分化し、素槍の無辺(むへん)流・五坪(ごのつぼ)流・伊岐(いき)流・本間(ほんま)流、鎌槍の宝蔵院流、鍵槍の内海(うつみ)流・佐分利(さぶり)流、管槍の伊東流(建孝流)・日本覚天流などが成立した。
 さらに大坂の役ののち徳川政権の安定化とともに、槍は武家の表道具として、また家門の名誉を保証するたいせつなものとされたため、槍術は、技術的にも飛躍的に進み、槍対槍の槍合(やりあわせ)を主体とする洗練された術となった。この江戸前期に、素槍では疋田流・風伝流・大島流・種田流・木下流、鎌槍では宝蔵院流系の中村・高田・磯野・下石の諸派、鍵槍では樫原(かしわら)流・本心鏡智(ほんしんきょうち)流、管槍では一指(いっし)流・行覚(ぎょうかく)流・貫流など、おもな流儀はほとんど成立した。これを習得する者もおのずから中級以上の者が中心となり、稽古(けいこ)用の槍としてのたんぽ槍や仮標、鉄面・竹鎧・手袋・籠手(こて)などの防具の考案・使用も、いち早く天和(てんな)・貞享(じょうきょう)(1681~1688)ごろに開始された。[渡邉一郎]

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