樹上葬(読み)じゅじょうそう(その他表記)tree burial

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「樹上葬」の意味・わかりやすい解説

樹上葬
じゅじょうそう
tree burial

樹葬ともいう。死体を樹木の上部に縛りつけ,あるいはまたのところに棚をつくり,その上に伸展位にして風葬する葬法。台上葬の一種と考えられる。オーストラリア,メラネシア,東部インドネシア,アメリカ大陸,北アジアや中央アジアに広く分布している。この葬法は天空とか太陽に他界があり,霊魂昇天を容易にするという観念と結びついているとも考えられるが,必ずしもこの説明が常に妥当するわけではない。オーストラリアではトーテミズムを信仰する民族の葬法である。日本では,奄美大島で巫女 (ノロクメ) の遺体を櫃に入れて樹上に安置し,3年間風雨にさらしたのちに遺骨複葬したという。また朝鮮では,天然痘のような特定の病気による死者を葬る葬法であった。これらの場合には,すべて天上他界の観念があるわけではない。樹上葬に代り,大部分キリスト教の布教によって,あるいは衛生上の見地から埋葬が多く行われるようになったが,シャーマンの葬法には古い葬法が保持される傾向がある。

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