デジタル大辞泉
「橋殿」の意味・読み・例文・類語
はし‐どの【橋殿】
谷や道などの上に、橋のように、架け渡してつくってある屋形。
「―に局をしてゐて、よろづの事を言ひかはしけり」〈大和・一二二〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
はし‐どの【橋殿】
[1] 〘名〙 川、谷または
低地などに、床を高くし橋のように架けわたして造った建物。京都市の
上賀茂神社で、
(なら)の
小川にかけた橋本社がその例。
※大和(947‐957頃)一二二「はしどのに局(つぼね)をしてゐて、よろづの事をいひかはしけり」
[2] (波止土濃)
地名。滋賀県大津市坂本日吉大社の
大宮(西本宮)の前、
大宮川に架した橋の名といわれ、
釈迦が
山王の大宮権現として
垂迹(すいじゃく)した地と伝える。
一説に、同大社境内の走井堂(元三大師堂)付近の地名ともいう。
※高野本平家(13C前)一「大宮の波止土濃
(ハシドノ)より
八王子の
御社まで、廻廊つくてまいらせむ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報