橘町裏町(読み)たちばなちよううらまち

日本歴史地名大系 「橘町裏町」の解説

橘町裏町
たちばなちよううらまち

[現在地名]中区橘一―二丁目

橘町の東を南北に走る道路に沿う。北は菖蒲川しよぶかわ町筋、南は茶屋ちやや町筋でそれぞれ行止る。東本願寺掛所へ通じる掛所かけしよ通をも含む。全部で四丁あり、裏橘うらたちばな町ともよばれた(府城志)。初めは松原が続いていたが、寛文五年(一六六五)九月に、町屋を開発した(尾張志)。もっとも同四年「橘町裏町にて狂言物真似興行」と記す書物(尾陽戯場事始)もある。同一二年藩は毎年春秋の二回の芝居公演を年一回に変更させ、翌年から納戸金二〇〇両を貸与。その一割の利息二〇両を下賜した。のち乾金一〇〇両に改め、一割相当の利息金一〇両ずつを与えた。享保一一年(一七二六)改正して、翌年末より二五ヵ年間、一割五分の利息で年賦をもって一四両三分ずつ返上

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android