檀木(読み)だんぼく

精選版 日本国語大辞典 「檀木」の意味・読み・例文・類語

だん‐ぼく【檀木】

〘名〙
白檀(びゃくだん)の木。また、その材。
今昔(1120頃か)六「檀木を以て多宝仏の像を造て塔に安置し奉らむと為る程に」
江戸時代に中国から輸入した、主として東南アジア原産の堅硬質の木材のこと。材が堅く、緻密で比重も大きく、光沢があり、そりも少ないところから、高級家具材、床柱装飾品などに珍重された。黒檀紫檀などが有名。

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普及版 字通 「檀木」の読み・字形・画数・意味

【檀木】だんぼく

まゆみ。

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世界大百科事典(旧版)内の檀木の言及

【檀像】より

…南方産のビャクダン(白檀),シタン(紫檀),センダン(栴檀)などの檀木を素材とした仏像。芳香があり,木目が緻密であるという檀木の性質に加えて,インドで優塡(うでん)王が釈迦在世中に作った最初の仏像が牛頭(ごず)栴檀製であったという説話《増一阿含経》に象徴されるように,仏像を作る木材として最も珍重され,インドで早くから製作されたと思われる。…

※「檀木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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