欽古堂亀祐(読み)きんこどう かめすけ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「欽古堂亀祐」の解説

欽古堂亀祐 きんこどう-かめすけ

1765-1837 江戸時代後期の陶工
明和2年生まれ。伏見(ふしみ)人形の土偶づくりの丹波屋つぎ,奥田穎川(えいせん)に陶芸をまなぶ。摂津三田(さんだ)窯(兵庫県)で青磁をつくり,丹波篠山(ささやま)藩(兵庫県)の王地山(おうじやま)焼,和歌山藩の瑞芝(ずいし)焼も指導した。天保(てんぽう)8年3月26日死去。73歳。京都出身。姓は土岐。名は亀助ともかき,「きすけ」ともよむ。著作に「陶器指南」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の欽古堂亀祐の言及

【京焼】より

…なかでも穎川による呉須赤絵写しや古染付写しなどは,本格的な京焼における磁器焼造の初期の作例として注目される。また穎川の門下には青木木米,仁阿弥道八,欽古堂亀祐,三文字屋嘉介らが集まり,染付磁器や青磁,白磁,色絵磁器,交趾釉などに加えて伝統的な京焼の技法にも腕を振るった。木米は文人趣味豊かな煎茶具などで名をなし,亀祐は青磁に,嘉介は五彩磁器に優れ,仁阿弥は典雅な仁清写し,乾山写し,光悦写しなど和様の作品を多く残している。…

※「欽古堂亀祐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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