歌舞の菩薩(読み)カブノボサツ

デジタル大辞泉 「歌舞の菩薩」の意味・読み・例文・類語

かぶ‐の‐ぼさつ【歌舞の××薩】

極楽浄土歌舞を演じ、如来を賛嘆して往生した人を楽しませるという菩薩
舞姫美人。転じて、遊女芸者
「仲の町―は後ろ帯」〈柳多留・六五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「歌舞の菩薩」の意味・読み・例文・類語

かぶ【歌舞】 の 菩薩(ぼさつ)

① 極楽浄土で天楽を奏し、歌舞して、如来および往生を遂げた人々を賛嘆するといわれる菩薩。また、金剛界三七尊中、内四供の菩薩の中の歌・舞の二菩薩
御伽草子鴉鷺合戦物語(室町中)「かの中将極楽世界の歌舞の菩薩、正観音の化身也」
② 舞姫、美人などの艷麗な人をさしていう。転じて、遊女、芸者などをもいう。
※雑俳・柳多留‐六五(1814)「仲の町歌舞の菩薩は後帯

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報