正宗敦夫(読み)まさむねあつお

日本大百科全書(ニッポニカ) 「正宗敦夫」の意味・わかりやすい解説

正宗敦夫
まさむねあつお
(1881―1958)

国文学者、歌人。岡山県に生まれる。兄は作家正宗白鳥、弟得三郎は洋画家。高等小学校卒業後上京、井上通泰(みちやす)に師事した。1909年(明治42)歌文珍書保存会を主宰し、25年(大正14)与謝野鉄幹(よさのてっかん)・晶子(あきこ)夫妻とともに『日本古典全集』を刊行した。晩年はノートルダム清心女子大学で国文学を講じた。著書に『万葉集総索引』『金葉和歌集講義』、歌集『鶏肋(けいろく)』がある。

久保田淳

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「正宗敦夫」の解説

正宗敦夫 まさむね-あつお

1881-1958 明治-昭和時代の歌人,国文学者。
明治14年11月15日生まれ。正宗白鳥の弟。正宗得三郎の兄。井上通泰(みちやす)に歌をまなぶ。歌文珍書保存会,日本古典全集刊行会を創立し,「日本古典全集」を刊行。のちノートルダム清心女子大教授。昭和33年11月12日死去。76歳。岡山県出身。著作に「万葉集総索引」,歌集「鶏肋(けいろく)」など。

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