三角形ABCの辺BC,CA,ABの長さをa,b,cとし,この三角形の外接円の半径をRとすれば,が成り立つ。これを正弦定理または正弦法則と呼んでいる。三角形の一つの辺とその両端の角がわかれば,この公式により他の2辺の長さが計算できるので,この公式は三角法において基本的である。球面三角形ABCについても,辺
の長さの球の半径に対する比の値をa,b,cとすれば,
が成り立つ。これは球面三角法における一つの基本的な公式で,球面三角法における正弦定理または正弦法則と呼ばれている。
執筆者:中岡 稔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
「正弦法則」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…△ABCの内角A,B,Cの対辺の長さをそれぞれa,b,cとし,外接円の半径をRとするとき,公式,が成り立つ(図)。(1)は正弦定理,(2)は第1余弦定理,(3)は第2余弦定理と呼ばれる。これらの基本的公式より各種の公式が導かれるが,それらの中に,三角形の面積Sに関するヘロンの公式,
や,三角形の角をその3辺の長さから計算により求めるのに便利な,
などの公式がある。…
※「正弦定理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」