ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「正準変換」の意味・わかりやすい解説
正準変換
せいじゅんへんかん
canonical transformation
(2) 量子力学では,状態ベクトルのヒルベルト空間のユニタリ行列で与えられる座標変換で,交換関係を不変に保つ変換をいう。正準変換によって,物理量を表わすエルミート行列は対角行列に変換され,その固有値が求められる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報


と書く。(pidqi-PidQi)がスカラー関数W(q,Q;t)の全微分になるとき,
によって新正準変数(Q,P)が定義され,新ハミルトン関数H(P,Q)を用いて(2)と同じ正準方程式となる。…