武生神社(読み)たきゆうじんじや

日本歴史地名大系 「武生神社」の解説

武生神社
たきゆうじんじや

[現在地名]水府村下高倉 下武生

下武生の北方に標高四六八メートルの武生山があり、その頂上に近い南側に鎮座祭神は大戸道命。旧村社。社伝(「水府村史」所収)によると、当社の北の山を本宮とよび、大戸道命がその山上に降臨、大宝元年(七〇一)役小角が神霊を武生山に移し、大同元年(八〇六)坂上田村麻呂が蝦夷征討の際に武運長久を祈願して、本殿を奉献したという。寛文三年(一六六三)開基帳(彰考館蔵)によると、境内に文亀元年(一五〇一)一〇月建立の東金砂山東清とうせい寺末武生山岩善がんぜん浄蔵じようぞう(寺領九斗余、檀家数二七一)があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android