武礼冠(読み)ブライカン

デジタル大辞泉 「武礼冠」の意味・読み・例文・類語

ぶらい‐かん〔‐クワン〕【武礼冠】

即位式元旦朝賀などの大儀で、近衛の大・中・少将などの武官礼服の際に用いた冠。

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精選版 日本国語大辞典 「武礼冠」の意味・読み・例文・類語

ぶらい‐かん‥クヮン【武礼冠】

  1. 〘 名詞 〙 即位式、元旦の朝賀などの大儀で、武官が礼服のときに用いる冠。貞観式・延喜式によれば、近衛の大・中・少将を始め衛門兵衛の督・佐などにいたるまで用いたが、近世は大将代だけが用いることになった。近世の制は、紫の綸子(りんず)で五山冠を作り、周囲に花唐草を透彫にした薄金を張り、上に黒い羅を張った箱状の物をのせ、前面の左右両側に山雉の羽を三枚ずつさす。〔儀式(872)〕
    1. 武礼冠〈冠帽図会〉
      武礼冠〈冠帽図会〉

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