即位式(読み)ソクイシキ

デジタル大辞泉の解説

そくい‐しき〔ソクヰ‐〕【即位式】

天皇が践祚(せんそ)ののち、皇位を継承したことを天下万民に公示する儀式。上代には践祚即位との区別がなかったが、桓武天皇から践祚後に日を隔てて即位式を行う例ができ、貞観(じょうがん)儀式の制定に至って区別することとなった。即位の礼。即位。

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大辞林 第三版の解説

そくいしき【即位式】

践祚せんそののち、皇位についたことを万民に知らせる儀式。古くは践祚と即位の区別はなかったが、桓武天皇以来、日を隔てて行われることとなった。

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精選版 日本国語大辞典の解説

そくい‐しき ソクヰ‥【即位式】

〘名〙 天皇が践祚(せんそ)ののち、皇位を継承したことを天下万民に公示する儀式。持統天皇までは践祚と即位との別がなかったが、桓武天皇が天応元年(七八一)四月三日受禅践祚し、同月一五日に即位式を挙行してから、践祚後、日を隔てて即位式を行なう例ができ、貞観儀式の制定に至って、践祚と即位とを全く区別することとなった。もとは大極殿(だいごくでん)で行なわれ、同殿焼亡ののちは、豊楽殿(ぶらくでん)・紫宸殿・太政官庁などで行なわれたが、後柏原天皇以後紫宸殿を用いることが通例となった。明治二二年(一八八九)制定の皇室典範および登極令にも、秋冬の間、京都で行なうものと定められ、大正・昭和の両天皇の即位式はこれによって京都の紫宸殿で行なわれた。しかし第二次世界大戦後制定の新皇室典範には、京都において行なうという一条はない。即位の礼。大礼。即位。

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世界大百科事典内の即位式の言及

【王】より

…王権は,共同体全体の意識と実際の政治社会を結合する。王権は共同体の創性やその宇宙的構造についての祭式や神話を持つが,即位式を中心とする儀礼を通して王は王権の化身となるのである。ここでは,アフリカの王国を例に,王の性格と儀礼を詳細に分析し,さらにヨーロッパ,中国の〈王〉の呼称と意味について考察する。…

【狂気】より

…したがって,これがあって初めて文化は更新され,また生き生きとしたものになる。 例えばアフリカの王国の王の即位式はこれをよく表している。まずこうした王国にはフレーザーの《金枝篇》で有名な〈王殺し〉が行われるところも多く,それ自体すでに狂気的であるが,その後新王が即位するまでは,日常的状況とは対照的な無秩序が支配する。…

【支配】より

…近代に入って,〈支配階級〉のように他人を強制・服従させること一般を意味するようになったが,この場合に中国では〈統治階級〉を用いている。【石井 紫郎】
[即位式――支配の正当性の確認]
 政治的支配体制にはイデオロギー的基盤が必要であり,現代国家も警察や軍隊といった物理的権力にのみ依拠しているわけではない。伝統的価値が支配的な未開社会においてはこの点がいっそう顕著である。…

※「即位式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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