歴舟川(読み)れきふねがわ

日本歴史地名大系 「歴舟川」の解説

歴舟川
れきふねがわ

大樹町を流れる二級河川で、流路延長六四・七キロ(うち指定区間二四・六キロ)、流域面積五五八・五平方キロ。日方ひかた川ともいう。日高山脈南部のヤオロマップ岳に源を発して山脈東斜面を流れ、十勝平野最南部に出て太平洋に注ぐ。この間ポンヤオロマップ川・歴舟中れきふねなかの川・振別ふりべつ川・メム川などの支流を合せる。上・中流は険しいV字状の渓谷をなし、下流扇状地を形成するとともに両岸に二―三段の河岸段丘を発達させている。

近世の文献にみえる川名は「ペロツフナイ(東行漫筆)、「ベロツナイ」「ペロツナイ」(地名考并里程記・観国録)、「ヘルフネ」「ベルフネ(「協和私役」「観国録」、「戊午日誌」辺留府禰誌)、「ベロチナイ」(辺留府禰誌)など。「東行漫筆」に「大川、泥瀬ニし而船渡り、急流なり」(文化六年四月一九日条)とあり、「地名考并里程記」に「ベロツナイ 休なし、川船渡。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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