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殿上日記 てんじょうにっき

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世界大百科事典 第2版の解説

てんじょうにっき【殿上日記】

清涼殿の殿上の間に候する蔵人が記録する職務日記。当番を組んで執筆したので番記ともいう。養老職員令や《延喜式》には,内記が〈御所記録〉のことをつかさどると規定しているが,いまわずかに遺文の伝存する内記日記は,この規定に由来するものであろう。しかし平安時代に入って蔵人が設置されるに及び,蔵人の記録する殿上日記がしだいに内記日記にとって代わるようになった。《侍中群要》に引く蔵人式には,宇多天皇の勅命として〈当番の記事は,大小となく慎みて遺脱するなかれ〉と見え,さらに〈日記体〉としてその体例を示している。

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世界大百科事典内の殿上日記の言及

【日記】より

…公日記の古い遺文としては,上記の延暦の外記別日記のほか,《柱史抄》に引く886年(仁和2)の内記日記などがあるが,それらはみな断片的な逸文ないし取意文にすぎない。平安時代の公日記のうち,一応まとまった記文を伝えるのは,外記日記と殿上日記であるが,前者は地下(じげ)ないし外廷の日記,後者は殿上ないし内廷の日記として,両者相補う性質をもっている。外記日記は,太政官の外記が職務として記録した公日記で,上記の延暦の別記や《続日本後紀》に引載する840年(承和7)の外記日記の断片はその遺文の早いものである。…

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