殿上淵酔(読み)てんじょうえんずい

世界大百科事典 第2版の解説

てんじょうえんずい【殿上淵酔】

正月や五節の大礼などのあと,清涼殿殿上天皇が出席し,蔵人頭以下の殿上人が内々に行う酒宴。正月の場合は2日,3日中の吉日を選んで行われた。《建武年中行事》などによれば蔵人頭以下が台盤に着し,六位蔵人の献杯につづいて朗詠今様万歳楽があったのち装束の紐をとき,上着の片袖をぬぐ肩脱ぎ(袒褐)となる。ついで六位の人々が立ち並び袖をひるがえして舞い,拍子をとってはやす乱舞となる。天皇は殿上の半蔀(はじとみ)のあたり,または年中行事障子の辺の倚子にかけて見る。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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