毒鼓(読み)ドクク

デジタル大辞泉 「毒鼓」の意味・読み・例文・類語

どく‐く【毒鼓】

どっく(毒鼓)

どっ‐く〔ドク‐〕【毒鼓】

仏語。毒を塗った太鼓。この音を聞く者はみな死ぬといい、仏の教えが聞く者の煩悩を滅することにたとえる。

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精選版 日本国語大辞典 「毒鼓」の意味・読み・例文・類語

どっ‐くドク‥【毒鼓】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「く」は「鼓」の呉音 ) 仏語。毒を塗った鼓で、これを打つとその音を聞く者すべてが死ぬという。仏性の教えや涅槃の教えは、聞く者すべてをその煩悩から脱却させるというたとえ。どっこ。「天鼓(てんく)」に対する。
    1. [初出の実例]「雖毒鼓之慈、広而无辺、而干将之誡、高而有淬」(出典性霊集‐一〇(1079)答叡山澄法師求理趣釈経書)
    2. [その他の文献]〔法華玄義‐六下〕

どっ‐こドク‥【毒鼓】

  1. 〘 名詞 〙どっく(毒鼓)
    1. [初出の実例]「不軽々毀の衆生の如し。是を毒鼓(ドッコ)の縁といへり」(出典:梵舜本沙石集(1283)二)

どく‐く【毒鼓】

  1. 〘 名詞 〙どっく(毒鼓)

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