比翼ギセル(読み)ヒヨクギセル

デジタル大辞泉 「比翼ギセル」の意味・読み・例文・類語

ひよく‐ギセル【比翼ギセル】

雁首がんくび一つで吸い口が二つに分かれていて、男女が同時に喫煙することのできるキセル
1本のキセルで男女が仲よくタバコをすうこと。
慰みに、―の薄煙」〈浄・冥途の飛脚

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精選版 日本国語大辞典 「比翼ギセル」の意味・読み・例文・類語

ひよく‐ギセル【比翼ギセル】

  1. 〘 名詞 〙 ( キセルは[カンボジア語] khsier )
  2. 雁首(がんくび)が一つで吸い口が二つに分かれていて、男女が同時に喫煙できるキセル。
  3. 一本のキセルで男女がむつまじくタバコをのむこと。
    1. [初出の実例]「これで一蓮托生と慰めつ又慰みに、ひよくぎせるの薄煙」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)下)

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