比較優位(読み)ひかくゆうい(英語表記)comparative advantage

世界大百科事典 第2版「比較優位」の解説

ひかくゆうい【比較優位 comparative advantage】

国々はなぜ貿易を行うのであろうか。ある国はなぜ自動車や鉄鋼を輸出し,石油鉄鉱石を輸入するのであろうか。A.スミスやD.リカード以来,経済学者の間でこの疑問に答えようとする試みがさまざまな形でなされ,国際分業の理論として展開されてきた。比較優位という考えはリカードによって初めて明確に述べられ,以後国際分業の理論の中心概念となっている。各国は外国に比べて国内で割安に生産できる財に比較優位をもち,逆に他国に比べて国内で割高につく財に比較劣位をもつといわれる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の比較優位の言及

【産業調整】より

…経済成長という動態的な過程のもとで各国の比較優位産業はつねに変化している。自由貿易が円滑に行われるためには,比較優位を失い,比較劣位におちいった産業の労働者が他産業に移ったり,その産業の生産設備の縮小が行われる産業調整が必要である。…

※「比較優位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

動員令

〘名〙 旧制で、戦時または事変に際し、在郷軍人を召集する命令。※東京朝日新聞‐明治三七年(1904)二月四日「隠密に本国に於ては数個軍団に動員令を布きたる形跡あり」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android