比量(読み)ヒリョウ

デジタル大辞泉 「比量」の意味・読み・例文・類語

ひ‐りょう〔‐リヤウ〕【比量】

[名](スル)
比べはかること。比較
仏教論理学で、既知事柄もとにして未知の事柄を推論し判断すること。

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精選版 日本国語大辞典 「比量」の意味・読み・例文・類語

ひ‐りょう‥リャウ【比量】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) くらべはかること。比較。
    1. [初出の実例]「比量心地安閑理、一室応我百城」(出典:菅家文草(900頃)四・題南山亡名処士壁)
  3. くらべあわせてみるもの。比較の対象。また、比較の基準となる典型的な事例。
    1. [初出の実例]「恣以多勢、人之領中を放火、恣被押置候事無其比量事候」(出典:上杉家文書‐(年未詳)(16C初)一二月一五日・大熊政秀書状)
  4. ある数量を他の数量と比べたときの割合。比率。
    1. [初出の実例]「其比量は酸素瓦斯一分と窒素瓦斯四分と炭酸瓦斯至小の量となり」(出典:具氏博物学(1876‐77)〈須川賢久訳〉一)
  5. ( 「量」は[梵語] pramāṇa の訳。対象を量り認識論証すること ) 仏語。因明で既知のことがらに基づいて未知のことがらを推理判断すること。
    1. [初出の実例]「然に知見を起し、比量に随て、分別計度し」(出典:梵舜本沙石集(1283)四)

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普及版 字通 「比量」の読み・字形・画数・意味

【比量】ひりよう

比べ量る。

字通「比」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「比量」の意味・わかりやすい解説

比量
ひりょう

「アヌマーナ」のページをご覧ください。

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