毫端(読み)ゴウタン

デジタル大辞泉 「毫端」の意味・読み・例文・類語

ごう‐たん〔ガウ‐〕【×毫端】

毛の先端。また、きわめて微細なもののたとえ。
筆のさき。
「―に泥を含んで双手に筆をめぐらし難き心地」〈漱石虞美人草

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精選版 日本国語大辞典 「毫端」の意味・読み・例文・類語

ごう‐たん ガウ‥【毫端】

〘名〙
① 毛のさき。きわめて微細なもののたとえ。
田氏家集(892頃)中・継和渤海裴使頭見酬菅侍郎紀典客行字詩「非独利刀刃似一レ霜、毫端衝敵及斜光」 〔後漢書‐南匈奴伝〕
② 筆のさき。また、転じて、筆の運びのはしばし。また、絵や文章勢い筆端
扶桑集(995‐999頃)九・仲春釈奠毛詩講後賦詩者志之所之〈菅原雅規〉「意緒乱来誰解。毫端書出不相欺」 〔沈約‐斉故安陸昭王碑文〕

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普及版 字通 「毫端」の読み・字形・画数・意味

【毫端】ごう(がう)たん

筆の先。毛の先。微細なところ。唐・韓雑詩〕獨り無言子を(たづさ)へ 共に崑崙(こんろん)の(いただき)に升(のぼ)る 長風襟裾(きんきよ)を飄(ひるがへ)し (た)ちて高圓に飛ぶ 下のかた禹の九州を見れば 一塵、毫端に集る

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