民主社会中道党(読み)みんしゅしゃかいちゅうどうとう(その他表記)Centro Democrático y Social

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「民主社会中道党」の意味・わかりやすい解説

民主社会中道党
みんしゅしゃかいちゅうどうとう
Centro Democrático y Social

略称 CDS。スペインの政党で,民主中道連合 UCDの後身。 1977年6月,スペインで 41年ぶりに行われた民主的な上下両院選挙を前に社会民主主義諸党,キリスト教民主主義諸党など約 15もの中道政党が連合して結成された。ゆるやかな民主的改革路線を選択して両院で第1党になり引続きスアレス政権を樹立。 79年3月総選挙でも,過半数議席を確保できなかったものの,第1党の地位は維持した。その後経済政策をめぐって党内対立が発生し,81年1月スアレスは首相を辞任,それとともに離脱者が相次ぎ,スアレス元首相などの分派勢力が 82年総選挙を契機に民主社会中道党を結成,しかし選挙では惨敗した。 86年総選挙で第3党に躍進したが,91年の地方選挙では惨敗し,スアレスは責任をとって党首を辞任した。さらに 93年6月の総選挙では,議席を失うこととなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む