精選版 日本国語大辞典 「気抜」の意味・読み・例文・類語
き‐ぬけ【気抜】
- 〘 名詞 〙
- ① ( ━する ) 体から心が抜け出てしまったように、ぼんやりすること。また、はりつめた気持が抜けて、ぼんやりすること。茫然自失(ぼうぜんじしつ)。きおち。喪心。拍子抜け。
- ② ビール、サイダーなどの炭酸飲料水や香水などで、その物特有の風味や香りなどの新鮮さがなくなること。また、その物。
- [初出の実例]「主のこころと安香水の何(どう)も気抜(キヌケ)のアルコール」(出典:情歌大一座(1901)〈野暮鶯編〉)
- ③ ( 形動 ) 間抜けなこと。また、その人。あるいは、そのようなさま。ばか。愚鈍。
- [初出の実例]「ちっとちっと気を持て。気抜(きぬ)けは人が指さし、仇名を付けて」(出典:歌舞伎・傾城暁の鐘(1708)上)
- ④ 好調な相場の人気が落ちること。