普及版 字通 「氛」の読み・字形・画数・意味


8画

(異体字)
12画

[字音] フン
[字訓] き・わざわい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(分)(ふん)。〔説文〕一上に「气(しやうき)なり」とあり、天地の間にあらわれる気象によって、吉凶を示す。(祥)は吉祥。祥に対して、氛は妖氛をいうことが多い。卜辞に望気のことがみえ、その気を望んで吉凶を定めた。気の初文は气、気の流れるさまを示す。望の初形は企立して氛を望見する形。その気をまた(しん)という。〔左伝、昭十五年〕「吾(われ)、赤を見るに、祭に非ざるなり。喪氛なり」とみえる。字はまた(雰)に作る。〔詩、小雅、信南山〕に「を雨(ふ)らすこと(ふんぷん)たり」のように、形容の語に用いる。また雰囲気のようにいう。

[訓義]
1. き、気、気象、雲気としてあらわれることのきざし。
2. わるいしるし、わざわい、悪気妖祥
3. 字はまた雰に作る。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕氛 カウバシ・ミダル 〔字鏡集〕氛 ミル・ミダル・カフバシ・イキ・サカリ・アザヤカナリ・キリ

[熟語]
氛埃氛囲・氛氛翳・氛煙・氛・氛気氛霓氛垢氛囂氛昏・氛雑氛邪氛祥・氛・氛氛霾氛霧氛妖・氛・氛
[下接語]
埃氛・郁氛・陰氛・雲氛・氛・炎氛・遠氛・霞氛・寒氛・胡氛・垢氛・香氛・紫氛・秋氛・祥氛・塵氛・清氛・晴氛・霽氛・夕氛・戦氛・俗氛・朝氛・澄氛・望氛・暝氛・野氛・妖氛・涼氛・霊氛

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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