…運河の開削や貯水池の設置によって,定期的な増水と,この増水がもたらす肥沃な泥土を有効に利用することが,古代以来,歴代君主の最も重要な農業政策とみなされてきた。第9,第10王朝では運河の開削が行われたことが碑文に伝えられ,第12王朝期には第2急湍付近に水位計(ナイロメーター)が設置された。イスラム時代に入ると,アスワンとフスタート近くのローダ島に水位計が建設され,ナイルの増・減水はさらに正確に計測されるようになった。…
※「水位計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」