水圧鉄柱(読み)すいあつてっちゅう(その他表記)hydraulic prop

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水圧鉄柱」の意味・わかりやすい解説

水圧鉄柱
すいあつてっちゅう
hydraulic prop

主として長壁式採炭切羽 (→長壁式採炭法 ) で使用される支保一種。上柱を伸ばし,支持力を与える機構水圧を利用した鉄柱本体 (上柱,下柱) のほかに,高圧ポンプ,建付けピストン,弁などの主要部から構成されている。立柱,抜柱の操作が簡単で,降縮荷重にばらつきが少く,特定の鉄柱に荷重が集中的にかかることがない。特性は降縮初荷重型で,天盤の荷重が降縮荷重に達すると,弁の作用によりその荷重を維持しながら降縮する。従来摩擦鉄柱に代って近年広く用いられており,自走支保の鉄柱もこれである。

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