水成論(読み)スイセイロン

デジタル大辞泉 「水成論」の意味・読み・例文・類語

すいせい‐ろん【水成論】

すべての岩石海底に沈殿して生じた水成岩であるという説。18世紀末にドイツのA=G=ウェルナーが唱え、19世紀前半に火成論かせいろんに敗れた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「水成論」の意味・読み・例文・類語

すいせい‐ろん【水成論】

  1. 〘 名詞 〙 すべての岩石は海底に沈殿して生じた水成岩であるとする説。一八世紀後半にドイツのウェルナーが唱えた説。同世紀末、イギリスハットン火成論攻撃を受け衰退した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

岩石学辞典 「水成論」の解説

水成論

花崗岩玄武岩などの岩石は堆積物と同じように最初の海から沈澱して形成されたと主張した初期地質学学説.この説はウェルナー[A. G. Werner:1749-1817]の著書および講義基礎としたもので,ウェルナリズムと同じ.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android