ウェルナー(読み)うぇるなー(その他表記)Alfred Werner

デジタル大辞泉 「ウェルナー」の意味・読み・例文・類語

ウェルナー(Alfred Werner)

[1866~1919]スイスの化学者。立体化学を展開して配位説を提唱、錯体化学の体系化に寄与した。1913年、ノーベル化学賞受賞。著「立体化学講義」「無機化学における新思想」など。

ウェルナー(Heinz Werner)

[1890~1964]米国の心理学者。オーストリア生まれ。1933年渡米。文明人と未開人の比較研究を行い、現代発達心理学の基礎を築いた。著「発達心理学入門」など。

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精選版 日本国語大辞典 「ウェルナー」の意味・読み・例文・類語

ウェルナー

  1. ( Alfred Werner アルフレート━ ) スイスの化学者。無機化合物の構造について研究。原子価について配位説を唱導、錯塩の立体構造を説明。一九一三年ノーベル化学賞受賞。(一八六六‐一九一九

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェルナー」の意味・わかりやすい解説

ウェルナー(Alfred Werner)
うぇるなー
Alfred Werner
(1866―1919)

スイスの化学者。金属錯体化学の体系化において決定的な役割を果たし、いわば現代無機化学の出発点ともなった、いわゆる配位説の樹立者。12月12日、フランスのアルザス州ミュルーズで生まれる。その幼時1871年にプロイセン・フランス戦争の結果、彼の生地はドイツ領となり、第一次世界大戦までミュールハウゼンとよばれることとなるが、彼の家庭ではフランス語が話され続けたという。化学者となってからの彼自身は、ほとんどすべての研究論文をドイツ語で書き、ドイツとスイスの学術雑誌に発表したが、その政治信条と文化的教養はフランスに傾斜していた。ウェルナーは初等教育をミュールハウゼンで、兵役をカールスルーエで終えたのち、1886年にスイスのチューリヒに移り、国立工業大学に入学、当代一流の大化学者G・ルンゲ、ハンチ、トレッドウェルF. P. Treadwell(1857―1918)らから学んだ。1890年チューリヒ大学(工業大学とは別)で学位を得たのち、一時パリのコレージュ・ド・フランスでベルトロに学び、チューリヒに帰った。そして1893年弱冠26歳で発表した『無機化合物の構造への寄与』という論文こそ彼の新しい配位説の基礎を置いた画期的なものである。

 彼の配位説の骨子は、たとえば、ヘキサアンミン・コバルト錯体においては、正八面体の中心にコバルト原子が位置し、六つの頂点にアンモニア分子が配位するというものである。それまでブロームストランドChristian Wilhelm Blomstrand(1826―1897)やヨルゲンセンSophus Mads Jørgensen(1837―1914)は、有機化学の体系化において大きな勝利を収めた炭素鎖状説に範をとって、いわゆるアンミン鎖状説を唱え、錯体中にアンモニアの連鎖を考えたが、ウェルナーはこれを排して、一見奇想とも思われる八面体説を提唱し、まったく演繹(えんえき)的に無数の錯体群を一体系に整理したのである。この年(1893)チューリヒ大学の助教授に、1895年には同大学教授となり、生涯をそこで過ごした。この「演繹的」な配位説に基づいた約18年間にわたる実験研究の成果が、1911年に300ページの大論文として発表され、さらに光学異性をもつ錯体の合成へと進んだが、この間1913年にはノーベル化学賞を授けられた。大学教授らしからぬ、街の親分然としたその風貌(ふうぼう)に学生らは「肉屋」Metzgerの愛称を呈したという。2年来の動脈硬化症が悪化して、1919年11月15日、この「無機化学の革命家」はわずか53歳で世を去った。

[中川鶴太郎 2018年6月19日]


ウェルナー(Abraham Gottlob Werner)
うぇるなー
Abraham Gottlob Werner
(1749―1817)

ドイツの鉱物学者、地質学者。世界最初につくられた鉱山専門学校であるフライベルク鉱山学校の教授を40年以上も務めた。アグリコラの伝統を継ぐ実証主義的な鉱物学者であったが、一方、地質学の方面では水成論者の代表として知られている。一部の火山岩以外あらゆる岩石は海水から沈殿したと考えた。したがって、花崗(かこう)岩や片麻岩までも太古の海水から堆積(たいせき)したとした。有名なのは玄武岩(げんぶがん)の研究で、しばしば地層中に層状に挟まれていることから、疑うこともなく堆積岩としたことである。しかし、実際噴火している火山が各所にあるため、こういうものは例外として扱った。この現象は、地下にある石炭層が燃え、その熱で溶けた岩石が地上に出るものと説明した。現在では通用しない面も多いが、ドイツのザクセン地方の層序を確立するなど地質学的貢献も大きい。

[松原 聰]


ウェルナー(Heinz Werner)
うぇるなー
Heinz Werner
(1890―1964)

オーストリアの心理学者。ウィーンミュンヘンハンブルクなどで学び、のちナチスに追われてアメリカに移住した。ミシガン大学、クラーク大学などの教授を歴任し、知覚・言語・表情の発生に関する実験研究、児童、精神遅滞、未開社会、動物の比較研究など多彩な業績をあげた。現代発達心理学の支柱を築いた一人。未分化な全体から特殊機能が分化し、また、低次な機能がより高次な構造のなかに総合されるという、分化と階層的総合の両過程が発達の原理をなすと説いた。著書に『発達心理学入門』(1922)などがある。

[藤永 保]


ウェルナー(Zacharias Werner)
うぇるなー
Zacharias Werner
(1768―1823)

ドイツ・ロマン派の劇作家。ケーニヒスベルクに生まれる。官能生活への惑溺(わくでき)と敬虔(けいけん)な信仰の間に揺れ動く不安定な性格に苦しみ、1810年カトリックに改宗。のちにカトリック司祭となり、晩年は説教司祭としてウィーンで名声を博した。代表作『二月二十四日』(1810初演)は当時ドイツ演劇界を風靡(ふうび)した運命悲劇の先駆的作品で、偶然のなかに呪(のろ)いが完成してゆく宿命論的悲劇である。

[中井千之]

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改訂新版 世界大百科事典 「ウェルナー」の意味・わかりやすい解説

ウェルナー
Alfred Werner
生没年:1866-1919

スイスの化学者。生れはフランスのミュルーズ(1871年からドイツに占領されミュールハウゼンと呼ばれた)。1886年からチューリヒ・ポリテクニクムに学び,93年からチューリヒ大学教授を務めた。配位説を提唱し無機化学構造論を開拓することによって,現代化学の発展に大きな影響を及ぼした。生涯を通じて錯化合物の体系的理解に力を尽くし,170に及ぶ論文を残した。学位論文《窒素を含むさまざまな分子における諸原子の空間配置について》(1890)では,炭素原子が立体的分子を作るというJ.H.ファント・ホフの思想を窒素原子に及ぼして立体化学の枠を拡張した。教授資格取得論文《親和力と原子価の理論への寄与》(1891)では,原子価が一定の方向に向いていてその方向にだけ力を及ぼすという従来の考え方を捨て,親和力は球状の原子の表面全体において一様に引力として作用するという考えを説いた。さらに創刊されて間もない《無機化学雑誌》に掲載された有名な論文《無機化合物の構造論》(1893)では,主原子価および側原子価という概念を導入し,これらの概念に基づき配位説を立てた。この理論によって,その当時まで理解することができなかった錯塩の構造を解明する道が開かれた。ウェルナーとその弟子たちはその後,何千というコバルトのアンミン錯塩の研究など包括的な実験研究を行って,配位説を立証した。とくに配位説に基づく無機化合物の光学異性の理論は重要で,1911年には初めて不斉炭素を含まない光学活性物質クロロアンミンジエチレンジアミンコバルト(III)錯塩とブロモアンミンジエチレンジアミンコバルト(III)錯塩とを得た。これらの業績によって13年ノーベル化学賞を受けた。
執筆者:


ウェルナー
Abraham Gottlob Werner
生没年:1749-1817

ドイツの鉱物学者,地質学者。ドイツ,シュレジエンの鉄工業技師の家に生まれ,フライベルク鉱山学校をへて,ライプチヒ大学で法律を学んだ。在学中に,鉱物の特徴についての本を出版したのが認められ,1774年フライベルク鉱山学校に迎えられ,以後死ぬまで指導的地位にあり,ヨーロッパ各国からの学生を教育した。彼はすべての岩石は始原の大洋での沈殿物であるとする水成説で,地球全体の岩石を分類し形成順序をまとめ,87年《諸岩類の分類と記載Kurze Klassifikation und Beschreibung der verschiedenen Gebirgsarten》を出版,岩石の記載をおこなった。また91年には《鉱脈の形成についての新説Neue Theorie von der Entstehung der Gänge》を著し,水成説で鉱脈・岩脈の形成を論じ,研究法をのべた。彼の弟子にはA.vonフンボルト,L.vonブッフなど著名な学者が多い。
執筆者:

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化学辞典 第2版 「ウェルナー」の解説

ウェルナー
ウェルナー
Werner, Alfred

ドイツ生まれのスイスの化学者.スイスのチューリヒ工科大学で化学を学び,1889年卒業後,無給助手を務めながらA.R. Hantzsch(ハンチ)のもとで研究し,1890年学位を取得.1891年冬,パリのP.E.M. Berthelot(ベルトロ)のもとで過ごした後,1892年チューリヒ工科大学の私講師となり,1893年チューリヒ大学の教授となる.当時,有機化学で成功をおさめたF.A. Kekulé(ケクレ)の原子価の理論を無機化合物に適用したとき,元素の原子価を一定としては説明が難しい場合が生じていた.Wernerは金属の原子価を主原子価と副原子価に区別し,前者はイオンとの結合に寄与するのに対して,後者は各種の中性分子との結合にも寄与し,両者の合計は化合物に固有の配位数となると提案した.この理論にもとづいて,錯体の立体構造から予測された異性体の数を伝導度測定から実験的に確認し,さらに立体異性体の合成に成功した.1911年光学異性体の分割に成功し,配位説を実証した.この結果は,光学活性を炭素原子に帰していた当時の考えから論争をよんだが,かれは1914年に炭素をまったく含まない光学活性錯体を合成し,光学活性が立体化学に起因することを示した.これらの成果は現代の無機化学の基礎となり,化学の他分野にも多大な影響を与えた.以上の業績により,1913年スイス人としてははじめてノーベル化学賞を受賞した.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェルナー」の意味・わかりやすい解説

ウェルナー
Werner, Wendelin

[生]1968.9.23. ケルン
ドイツ生まれのフランスの数学者。1993年,パリ第6大学(→パリ大学)で博士号を取得。1997年にパリ南大学オルセー校で数学教授となり,2005年エコール・ノルマル・シュペリュールで教鞭をとる。2006年,スペインのマドリードで開催された国際数学者会議で,確率過程ブラウン運動に関する研究によりフィールズ賞を受賞。2000年にはヨーロッパ数学会賞を,2001年にはフェルマ賞を受賞している。よく知られているブラウン運動は,拡散を表現する数学的なモデルであり,多くの状況に応用されている。この現象は,どのようなスケールにおいてもランダムなふるまいがみられる相転移などに現れ,相転移における無限次元の対称性は共形場理論として発展した。ウェルナーはこうした臨界点近くの現象について,初めて数学的に厳密な定式化を行なった。1982年にポーランドの数学者ブノア・マンデルブローが提唱した,平面におけるランダムウォークの境界(→ランダムウォーク問題)はフラクタル次元 4/3(→フラクタル)をもつという予想を解決。また,ブラウン運動の多くの側面は共形不変性であることを証明し,ランダムウォークの自己相似性が導かれることを示した。

ウェルナー
Werner, Pierre

[生]1913.12.29. フランス,リール近郊
[没]2002.6.24. ルクセンブルク, ルクセンブルク
ルクセンブルクの政治家。「ユーロの父」と呼ばれた。ルクセンブルク首相に在任中(1959~74,1979~84),ヨーロッパ単一通貨創設に主導的にかかわった。通貨に「ユーロール」という呼称をつけ,1960年に公に提唱した。ヨーロッパ経済共同体 EEC委員長在任中の 1970年,EEC 6ヵ国からなる通貨同盟の公式な青写真,ウェルナー報告書を発表した。1999年ヨーロッパ連合 EU加盟 15ヵ国中 11ヵ国に単一通貨制度が導入され,2002年1月には加盟 12ヵ国で新通貨ユーロの流通が始まった。中道右派のキリスト教社会党に属し,ルクセンブルクをヨーロッパ有数の金融センターに育てた。

ウェルナー
Werner, Abraham Gottlob

[生]1750.9.25. ザクセン,ベーラウ
[没]1817.6.30. ドレスデン
ドイツの地質学者,鉱物学者。フライベルク鉱山学校,ライプチヒ大学に学ぶ。フライベルク鉱山学校教授 (1775) 。ここでの彼の活躍により同校は世界的な研究の中心となり,門下から多くの著名な地質学者が出た。フランス科学アカデミー外国人会員 (1812) 。エルツ山地周辺の岩石の研究から岩石を始原岩,漸移岩,成層岩,二次岩,火山岩の順に岩層区分し,その層序を一般化した。また,かつて地球は海におおわれ,すべての岩石は海水から析出,沈殿したとする,いわゆる水成論を唱え,花崗岩,変成岩なども堆積岩とした。彼の学説は,のちに火成論者の批判の対象となるが,当時にあっては,絶大な影響を及ぼした。

ウェルナー
Werner, Alfred

[生]1866.12.12. ミュルハウゼン
[没]1919.11.15. チューリヒ
スイスの化学者。 1890年チューリヒのスイス連邦工科大学で学位取得後,パリで P.E.M.ベルテロのもとで研究したのち,91年チューリヒに戻り,連邦工科大学教授 (1895) 。 A.ハンチとともに窒素化合物の立体化学を研究,93年に無機化合物の構造について配位説を発表。一生を錯塩の研究に打込み,錯体化学の体系をつくり上げた。 1911年炭素以外の原子の化合物でも光学活性が現れることを発見。錯塩の構造解明で 13年ノーベル化学賞を受賞した。

ウェルナー
Werner, Heinz

[生]1890.2.11. ウィーン
[没]1964.5.14. マサチューセッツ,ウースター
ドイツ,アメリカの心理学者。ハンブルク大学教授。渡米後クラーク大学教授。発達,知覚心理の研究に貢献した。主著『精神発達の比較心理学』 Comparative Psychology of Mental Development (1940) 。

ウェルナー
Wöllner, Johann Christoph von

[生]1732
[没]1800
プロシア王フリードリヒ・ウィルヘルム2世の宗教大臣。 1788年の宗教令,検閲令により啓蒙思想の取締りを強化した。

ウェルナー
Werner, Gregor Josef

[生]1695頃
[没]1766.3.3. アイゼンシュタット
オーストリアの作曲家。 1728年エステルハージ公爵家の楽長となる。ハイドンの前任者。管弦楽組曲『音楽のカレンダー』などがある。

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百科事典マイペディア 「ウェルナー」の意味・わかりやすい解説

ウェルナー

ドイツの地質学者。近代地質学の開祖の一人,また門下から多数の優秀な地質学者が育った。ザクセン生れ。フライベルク鉱山学校,ライプチヒ大学で鉱山技術などを学び,1775年から没年まで前者の教授。鉱物,岩石の記載分類に努力し,その成因を論ずる学問をゲオグノジーと称し,極端な水成論に立ってハットンらの深成論者と論争したが,後に打破された。

ウェルナー

スイスの化学者。ミュルーズの生れ。1893年チューリヒ工業大学教授。主原子価,側原子価の概念を提出し,1893年配位説をたて複雑な錯塩の立体構造を説明。これにより無機化合物の異性現象,特に光学異性の存在が容易に説明されるようになった。1913年ノーベル化学賞。

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世界大百科事典(旧版)内のウェルナーの言及

【化学】より

…彼らの唱えた炭素正四面体説(1874)は,分子内の原子の配列を三次元的にとらえる立体化学の基礎となった。A.ウェルナーは,遷移金属がつくるある種の化合物においては,金属原子は単純な原子価説では説明できない原子価をもつことを説明する〈配位説〉を提案した。配位説は20世紀に開花した錯体化学への道を開いた。…

【光学異性】より

…とくに19世紀末E.フィッシャーが糖の立体異性を炭素正四面体説で説明するのに成功して炭素正四面体説の強い支えとなった。 20世紀に入るとA.ウェルナーの配位理論によって,金属錯体でも分子不斉による光学異性の存在することが主張された。そしてついに1911年シス‐[CoCl(NH3)(en)2]2+で光学異性体が分離されたし,炭素がまったく入っていない光学異性体ということではヘキソール塩[Co{(OH)2Co(NH3)43]X6(Xは1価の酸基)ではじめて光学異性体の存在が示され,彼の理論の正しいことが証明された。…

【錯体】より

…これらと錯分子とをひとまとめにしたものが狭義の錯化合物で,配位化合物ともいう。ふつうの錯体(ウェルナー錯体という)においては配位原子は孤立電子対で中心原子に配位結合で結合している。したがってG.N.ルイスの酸・塩基の定義により,中心原子はルイス酸であり,配位子はルイス塩基である。…

【無機化学】より

…しかしこの間有機化学は化学結合と構造理論の進展から大きく発展をとげていったのに対し,無機化学は単なる組成の化学にとどまっていて,飛躍的な発展がなされるというわけにはいかなかった。1893年ドイツのA.ウェルナーが配位理論(配位説)を提出し,無機化合物の構造論に対する出発点となったが,これはその後の無機化学の飛躍的な発展の基礎となるものであった。20世紀に入ると量子力学が成立し,原子の電子構造が明らかにされ,化学結合の本質が解明されるとともに,X線構造解析をはじめとする各種の構造研究手法の開発によって現在のような無機構造化学が確立されることになった。…

※「ウェルナー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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