日本歴史地名大系 「水戸田宿」の解説 水戸田宿みとだしゆく 富山県:射水郡大門町水戸田村水戸田宿[現在地名]大門町水戸田北陸街道(巡見使道)の宿駅。西の中田(なかだ)宿(現高岡市)まで一里一〇町余、東の富山町まで四里余。北西の大門新町へは熊野(くまの)往来が通じ、小杉新(こすぎしん)町(現小杉町)への道もあった。中田―水戸田―富山の道筋は中世から越中東西路の要路で、寛文(一六六一―七三)初年までは加賀藩公定の北陸街道であった。寛文二年小杉新町が新しい北陸街道の宿駅に指定され、当宿は小杉宿の脇宿となったが、なお幕府巡見使が通行する街道の宿として整備が進められ、同五年には南の入口の生源寺新(しようげんじしん)村との境に道番人が二名置かれた(「諸事抜書覚帳」折橋家文書)。同六年の伝馬数は二三疋で、加賀藩主の参勤時には二二疋、帰国時には一〇疋を加勢馬として出すよう定められていた(「諸旧記」同文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by