六兵衛(読み)ロクベエ

デジタル大辞泉 「六兵衛」の意味・読み・例文・類語

ろくべえ〔ロクベヱ〕

江戸時代飢饉のときに六兵衛という人が考案したという》サツマイモ原料とする麺。長崎県郷土料理作り方対馬島原など地域によって異なる。

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日本の郷土料理がわかる辞典 「六兵衛」の解説

ろくべえ【六兵衛】


長崎県の島原半島や対馬(つしま)の郷土料理で、さつまいもを原料にした生地を六兵衛突きとよばれる器具の穴から押し出して作った麺。これをゆでてしょうゆなどで調味しただし汁をかけて食べる。島原半島では、さつまいもの粉をぬるま湯で練ったものを用いる。対馬には、さつまいもを砕いて水にさらしてざるでこし、こした液に沈殿したでんぷんと、ざるに残ったいもを干して自然発酵させたものを混ぜてだんご状にして乾燥したせんだんごとよばれる保存食がある。対馬のろくべえは、これを水でもどして練ったものを用いる。対馬では「ろくべえ」と仮名で書く。

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デジタル大辞泉プラス 「六兵衛」の解説

六兵衛

長崎県島原地方の郷土料理。サツマイモの粉とヤマイモで作った麺を使用した温かい麺料理。また対馬では「せん(サツマイモからでんぷんを取り出して乾燥させた保存食)」を使用した同様の麺料理を「ろくべえ」と呼ぶ。

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