デジタル大辞泉 「六兵衛」の意味・読み・例文・類語 ろくべえ〔ロクベヱ〕 《江戸時代、飢饉のときに六兵衛という人が考案したという》サツマイモを原料とする麺。長崎県の郷土料理。作り方は対馬・島原など地域によって異なる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本の郷土料理がわかる辞典 「六兵衛」の解説 ろくべえ【六兵衛】 長崎県の島原半島や対馬(つしま)の郷土料理で、さつまいもを原料にした生地を六兵衛突きとよばれる器具の穴から押し出して作った麺。これをゆでてしょうゆなどで調味しただし汁をかけて食べる。島原半島では、さつまいもの粉をぬるま湯で練ったものを用いる。対馬には、さつまいもを砕いて水にさらしてざるでこし、こした液に沈殿したでんぷんと、ざるに残ったいもを干して自然発酵させたものを混ぜてだんご状にして乾燥したせんだんごとよばれる保存食がある。対馬のろくべえは、これを水でもどして練ったものを用いる。対馬では「ろくべえ」と仮名で書く。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「六兵衛」の解説 六兵衛(2) ろくべえ 1808-? 江戸時代後期の漂流民。文化5年生まれ。越中富山の長者丸乗組員。天保(てんぽう)9年仙台沖で遭難。5ヵ月の漂流後,翌年アメリカの捕鯨船に救助されハワイに上陸。のちオホーツク,アラスカをへて14年択捉(えとろふ)島に帰着。嘉永(かえい)元年次郎吉,金蔵,太三郎とともに帰郷した。 六兵衛(1) ろくべえ ?-? 織豊時代の茶人,陶工。尾張(おわり)(愛知県)瀬戸の人。茶事の余技として茶器をつくる。天正(てんしょう)13年(1585)古田織部が素人(しろうと)陶工の中からえらんだ瀬戸十作のひとり。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
デジタル大辞泉プラス 「六兵衛」の解説 六兵衛 長崎県島原地方の郷土料理。サツマイモの粉とヤマイモで作った麺を使用した温かい麺料理。また対馬では「せん(サツマイモからでんぷんを取り出して乾燥させた保存食)」を使用した同様の麺料理を「ろくべえ」と呼ぶ。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報