水江(読み)みずのえ

精選版 日本国語大辞典 「水江」の意味・読み・例文・類語

みず‐の‐えみづ‥【水江】

  1. 京都府京丹後市にあった入江。離(はなれ)湖と旧浅茂川湖の一帯とされる。浦島伝説名高い。澄江浦。
    1. [初出の実例]「水江(みづのえ)浦島の子が 堅魚釣り 鯛釣り(ほこ)り」(出典万葉集(8C後)九・一七四〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「水江」の解説

水江
みずのえ

歌枕。「万葉集」巻九の「水江の浦島子を詠む一首并せて短歌」は

<資料は省略されています>

で始まる浦島伝説を詠む。「後撰集」には、もう開く必要のなくなった箱のことを浦島の物語に掛けた歌

<資料は省略されています>

がある。「新古今集」には

<資料は省略されています>

があるが、この歌は「柿本集」では「津の国」(摂津)として詠んでいる。

浅茂川湖を水江に比定する説は有力だが、断定はできない。「日本書紀」雄略天皇の二二年に「丹波国の余社よざ郡の管川つつかわの人瑞江浦嶋子みづのえのうらしまのこ、舟に乗りて釣す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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