水田ノ上遺跡(読み)みずたのかみいせき

日本歴史地名大系 「水田ノ上遺跡」の解説

水田ノ上遺跡
みずたのかみいせき

[現在地名]匹見町紙祖

紙祖しそ川によって形成された山間部としてはまとまった面積をもつ河岸段丘上に立地する。縄文時代晩期を中心とした遺跡。平成二年(一九九〇)に匹見町教育委員会によって発掘調査が行われ、四〇基に上る配石遺構が検出された。これらは群集して環状をなしていると考えられ、その直径は七〇―八〇メートル前後と推定される。それぞれの配石遺構は平面形が円形方形・L字形・直列状などさまざまな形を呈し、規模も一辺または径が〇・四メートル以下のものから七メートルを超す大型のものまで多様である。石組の構造も集石・配石・立石など多岐にわたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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