水練池(読み)すいれんのいけ

日本歴史地名大系 「水練池」の解説

水練池
すいれんのいけ

国指定史跡。聖廟のすぐ後ろに掘られ、周囲を玄武岩の石垣で築いた東西三九・五メートル、南北一五・五メートル、深さ一・五メートルのプールである。現在は改造されて東側と南側に石段があるが、もと東側中央は騎馬で池に駆け降りられるよう水際斜面にし、西側に石段が設けてあった(「明倫館平面図」安藤文庫所蔵)。ここで遊泳や水中騎馬の練習を行った。水泳を正課とした藩校は少なく、さらに館内に水練場を特設したのはほかに会津藩日新につしん館のみといわれるが、現存するのは萩だけである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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