…しかも上・下流での費用負担問題,すなわち水源水質保護に必要な上流域の開発抑制に対する補償,排水の高度処理や安全対策の費用をだれが負担するのかなど未解決の難問も多い。水源の水量の豊富さと水質の良好さが一般に両立しがたいことは,大量の水道水使用への警鐘となり,現行の一元水道(飲用とその他生活用水の一括供給)の存続に対する脅威ともなっている。
[水質管理と浄水場]
どこの国でも上水道は直接飲用可能な水を配ることを目的としている。…
…自動車排ガスや工場,ビル暖房,清掃工場などからの排煙による大気汚染は,強化されつつある規制や技術的進歩にもかかわらず,まだ根本的な解決に至っていない。水道(上水道)原水の劣化に伴う浄水処理での塩素添加量の増大はトリハロメタン(発癌性が疑われている有機塩素化合物)の増加を結果として伴い,水道水の安全性確保のためには水域の汚染防止がより強く進められなければならないことを示している。交通騒音,近隣騒音は今なお深刻な問題として残っている。…
※「水道水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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