水銀剤(読み)スイギンザイ

精選版 日本国語大辞典 「水銀剤」の意味・読み・例文・類語

すいぎん‐ざい【水銀剤】

  1. 〘 名詞 〙 水銀の殺菌作用を利用した薬剤の総称。水銀エモリゾール、水銀エレクロイドなどの殺菌注射剤、水銀利尿剤、水銀硬膏水銀軟膏などの貼布剤がある。
    1. [初出の実例]「水銀剤を内服して口に黄金を含めば体中の水銀是に著て銀色となる」(出典:遠西医方名物考(1822)三三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水銀剤」の意味・わかりやすい解説

水銀剤
すいぎんざい
mercury preparation

水銀化合物は一般に強力な防腐作用を示すので,昇汞などの外用消毒剤や,甘汞,水銀軟膏などの駆梅剤および外用抗真菌剤として用いられた。またザリルガン,ノバズロールなどのように,強力利尿剤という特殊な用途もある。しかし,最近は水銀中毒を考慮して使われなくなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む