水鼈(読み)トチカガミ

デジタル大辞泉 「水鼈」の意味・読み・例文・類語

とち‐かがみ【水鼈】

トチカガミ科多年草湖沼に生え、葉は円形でつやがあり、裏面空気の入った袋があって水面に浮かぶ。秋、白い花びらを3枚もつ雄花と雌花とが咲く。名は葉をとちスッポン)の鏡にたとえたもの。どうがめばす。すっぽんのかがみ。

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精選版 日本国語大辞典 「水鼈」の意味・読み・例文・類語

とち‐かがみ【水鼈】

  1. 〘 名詞 〙 トチカガミ科の水生多年草。北海道を除く各地の池沼に生える。茎を長く伸ばし、葉は節に叢生して長柄があり、径六センチメートルぐらいの円状心臓形、裏面に浮袋になる気胞(きほう)があり水面に浮かぶ。雌雄同株。秋、葉間から苞葉に包まれて花茎が水面まで伸び、頂に径約三センチメートルの白い花が咲き、一日でしぼむ。花には小形でがく状の三外花被と大形で白色の内花被が三枚ある。果実は広卵形和名の「とち」は「スッポン」の意で葉をスッポンの鏡にたとえたもの。漢名、水鼈。どうがめばす。こまのあしがた。すっぽんのかさ。やつばな。とちのかがみ。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「水鼈」の解説

水鼈 (トチカガミ・トチノカガミ;ドチカガミ)

学名Hydrocharis dubia
植物。トチカガミ科の浮葉性多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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