氷床コア(読み)ヒョウショウコア

デジタル大辞泉 「氷床コア」の意味・読み・例文・類語

ひょうしょう‐コア〔ヒヨウシヤウ‐〕【氷床コア】

南極グリーンランドなどの氷床ドリルで掘削して得られた筒状の氷の試料。氷床の氷は深部ほど古い年代のものであり、降雪時の大気成分や火山灰などを含んでいる。日本ドームふじ基地では、過去70万年におよぶ気候変動記録が得られるとされる深さ3000メートル以上のコアが掘削された。アイスコア

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最新 地学事典 「氷床コア」の解説

ひょうしょうコア
氷床コア

ice core

南極やグリーンランドの氷床は,過去の降雪が圧密過程を経て氷化したものであり,これをドリルで掘削した円柱状の氷をいう。氷帽や氷河などを掘削した氷も含めた一般的な呼称としては「アイスコア」が用いられる。氷床コアは,水分子の同位体や,含有不純物(海塩,鉱物,火山灰,微生物など),含有空気などの分析により,地域から全球規模までのさまざまな古環境復元に用いられる。年代範囲はコアの長さや積雪量,底面融解の有無などで決まり,グリーンランド氷床コアは約12万年(NGRIPコア),南極氷床コアは約80万年(EDCコア)が現在最長であるが,より古い氷も存在すると考えられている。日本が掘削した代表的な南極氷床コアに,ドームふじ氷床コアがある(3,035m,72万年)。

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参照項目:ドームふじ
参照項目:EPICA
参照項目:WAIS Divide
参照項目:グリーンランドアイスコア
参照項目:NGRIP

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「氷床コア」の意味・わかりやすい解説

氷床コア
ひょうしょうコア
ice core sample

南極やグリーンランドの氷床を掘削して採取した円柱試料。氷床の中には大気中の微量分子をはじめさまざまな物質が含まれており,これを解析することによって,地球の過去の情報を得ることができる。 1990~92年に実施されたヨーロッパチームの調査結果では,地球の気温変化に関して従来常識をくつがえすデータがもたらされた。日本の南極観測隊も昭和基地南方のドームふじ観測拠点で 1996年 12月に 2500mをこえたが,97年9月の時点で 2503mの深さで中止されている。

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