永久同盟(読み)えいきゅうどうめい(英語表記)Ewiger Bund

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

永久同盟
えいきゅうどうめい
Ewiger Bund

1291年8月1日,スイス原初三州ウリ,シュウィーツ,ウンターワルデン3州の代表が外部の圧制者に対して共同で自衛して自由を守ることを申合せた誓約同盟。これが現在のスイス連邦の母体となった。ハプスブルク家ルドルフ1世がドイツ国王に選出され,王の地位を利用してハプスブルク家の家領をふやそうとしてスイスに勢力を伸ばしたが,3州はこの動きに抵抗し,王の死後圧制的な息子のアルブレヒトが家督を継ぐとただちに永久同盟を結成,反ハプスブルク家の国王候補を支持した。

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世界大百科事典内の永久同盟の言及

【ウーリ[州]】より

…ウーリの住民は皇帝から自由特許状を獲得し,自由と自治を享受した。しかし,同様に峠へのルートに重大な関心を示したハプスブルク家に自由と自治を侵害されそうになって,隣接のシュウィーツ,ウンターワルデンと1291年に〈永久同盟〉を結び,抵抗した。次いで1315年のモルガルテンの戦に勝利して,スイス連邦形成の核となった。…

【ウンターワルデン[州]】より

…両準州はそれぞれに独自の憲法・政府をもち,全州議会にも代表を1名ずつ派遣している。ウンターワルデンはウーリ,シュウィーツとともに1291年の〈永久同盟〉を締結し,スイス連邦形成の核となったが,それ以前から2地域に分かれていた。そのうえ,ザンクト・ゴットハルト(サン・ゴタール)峠を通る主要交通路から外れていたこともあって,経済的・政治的に他の2カントンに追従する形にならざるをえなかった。…

【シュウィーツ】より

…1173年以来ハプスブルク家の所領に属したが,1240年神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世のイタリア政策に荷担して〈自由特許状〉を獲得した。91年にウーリ,ウンターワルデンと〈永久同盟〉を結び,スイス連邦形成の核となった。1315年,ハプスブルク家の武力攻撃にあたって同家の精鋭騎士軍をモルガルテンで壊滅させ,その名をヨーロッパにとどろかせた。…

【スイス】より


【歴史】
 スイスの建国記念日は8月1日である。1291年のこの日,中央スイスのウーリシュウィーツ,ニートワルデンの3地域が〈永久同盟〉を結び,それぞれの地域の〈自由と自治〉を守るために相互援助を誓いあった。やや遅れてオプワルデンも同盟に加わり,ニートワルデンと併せてウンターワルデンと呼ばれた。…

※「永久同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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