コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

古地磁気学 こちじきがくpaleomagnetism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

古地磁気学
こちじきがく
paleomagnetism

岩石のもつ自然残留磁気がその岩石の生成された時代の地球磁場の大きさ,方向を表わしている場合があることを利用して,地質時代の地球磁場の歴史を調べる学問。 1950年代岩石磁気学の発達とともに古地磁気学も進歩し,大陸移動,極移動地球磁場の逆転などが明らかにされつつある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

こちじき‐がく【古地磁気学】

岩石の残留磁気をもとにして、地質時代を含めた過去の地磁気の状態を研究する学問。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

古地磁気学【こちじきがく】

地球表面の岩石に残された自然残留磁気を手掛りに地質時代の地球,または地球磁場を研究する学問。岩石が生成された時点における地球磁場の相対的強さと方向がわかるので,地球磁場の形が過去も現在と同様な双極子磁場であると仮定すれば磁極との相対的位置関係が推定できる。
→関連項目気候変化地球磁場

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古地磁気学
こちじきがく
paleomagnetism

過去における地球磁場の変遷を調べ、そのデータを用いて過去の磁場の特徴を抽出し、さらに応用として過去の地殻変動や大陸の移動などを推測する学問。火成岩、堆積(たいせき)岩などはその生成した当時の磁場の方向を残留磁化として保持している。この残留磁化を測定して、逆に過去の磁場を知るわけである。世界各地での測定から、過去においても地球磁場はおおよそ双極子型をしており、またしばしば極性の反転があったことが明らかになった。地磁気の反転は、海洋底拡大のようすを調べるための強力な手段となり、また磁場が双極子型であるために、異なる大陸間の相対運動が導かれることが、プレートテクトニクス以前の大陸移動説の復活(1950年代)に重要な役割を果たした。現在では、海洋底拡大の証拠が残っていない、いまから約2億年より以前の大陸移動を検証することや、地磁気逆転、強度変化など、地磁気発生の原因論にとって基本的なデータを提供することに重要な寄与をしている。[河野 長]
『小玉一人著『古地磁気学』(1999・東京大学出版会)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の古地磁気学の言及

【古地磁気】より

…過去の地磁気を古地磁気と呼び,その状態を研究する分野を古地磁気学と呼ぶ。特に1万年くらい前までの期間についての古地磁気学を考古地磁気学と呼んで区別することがある。…

※「古地磁気学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

古地磁気学の関連キーワード古地磁気年代地球電磁気学構造地質学ウェゲナー大陸移動説北薩の屈曲海底堆積物残留磁化松山基範永年変化正磁極期ロス海南極